さとうねずみのケーキ | ジーンジオン,マーガレット・ブロイグレアム
『王様に仕える9番目のケーキ職人が
料理長に任命されるストーリー。
途中、ねずみの活躍あり』
という要約でいいのかわからないけど、みならいケーキ職人のトムはこむぎこのちょぞうしつに住むティナというしろねずみにちいさなケーキをやいてあげるのが日課。
そんなある日、料理長が引退するのでケーキコンテストをして優勝したらあたらしい料理長ににんめいする、という王様のお触れが出た。
うん、実力主義。王様ってこうあるべきですな。
で、トムがコンテストに出したのはしろざとうでつくったねずみのケーキ。いちばん上に台座があって、王様ねずみと女王様ねずみが鎮座しているデザインだ。このケーキの絵がかわいい。
ところが運ぶ途中でいちばんうえのねずみがこわれてしまう。そこでティナにかわりに座っててもらうのだ。じっとしているようにいうとティナはケーキのうえでじっとしている。
王様はこのケーキを見て、まるで生きているようだと評価。ねこまで飛びかかるリアルさだからだ。しかし女王様は、チーズケーキのほうが好きだといって意見があわない。けっきょくふたつのケーキを王様が部屋に持ち帰ることになってしまう。ティナもすわったまま…。
絵本に「王様」が出てくるとたいてい不幸な事が起きるものだが、ここの王様は話のわかる感じだ。ケーキの実力を評価して、トムは料理長になった。
コンテスト用の本気ケーキよりも、こむぎこのちょぞうこで夜な夜なやいてあげたねずみサイズのちいさなケーキがとてもいい。おいしそうなのだ。あと、ちいさなねずみがかわいい。
ちょっと長めの絵本なので、幼稚園の子はちょっと飽き気味。時間的に眠くなってしまったのかもしれない。小学生の子は熱心に聴いていた。
- 作者: ジーンジオン,マーガレット・ブロイグレアム,Gene Zion,Margaret Bloy Graham,わたなべしげお
- 出版社/メーカー: アリス館
- 発売日: 2006/01/20
- メディア: 大型本
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