ぼくはいったいなんやねん | 岡田よしたか
『じぶんの名前や使いみちを忘れた道具が
’自分探しの旅’に出ていろいろなものと出会い、
ぶじに名前と用途が判明する話』
先が少し割れていて、柄の部分がすこし平たくなっている棒状の道具が出てくる。
一体これがなんの道具なのか、ということを、道具自身の自分探しの旅を通じて説明するというユニークな視点の絵本。
岡田よしたかさんの作品は、意外なものが擬人化されて、本人目線のお話が展開される。うどんのうーやんとか、ハブラシくんなど、子どもたちは好きだ。
登場人物が関西弁で喋るのも、ぐっと「人間」っぽくなっている要素だ。
擬人化が、子どもにとってどこまでが「許容」されるのか、そういう観点でかなり可能性を広げた感じがするのだった。
ちなみにこの道具、うちにはないもので、実家にはあった。好きじゃないとわざわざ買わないかと。