こすずめのぼうけん|ルース・エインズワース,堀内誠一,石井桃子
『飛び方を習ったばかりのちいさなスズメが
巣を離れていろいろな鳥たちを訪ね
さいごに母スズメのところへ帰ってくるお話』
スズメがそもそも小さいわけで、その子どもだからもっと小さい。
そんなちいさなスズメの絵がかわいい。
飛び疲れたこすずめが休もうとして、カラス、ヤマバト、フクロウなどの巣にいくと、鳴き方を試される。かあ、かあ、かあと言えますか?
ちゅんちゅんちゅんってきり言えません、とこすずめがいうと、なかまじゃないからいれられない、と言われる。
タイトルの「ぼうけん」=外の世界に出て現実の厳しさを経験して再び帰ってくる、なんだとおもうけど、子どもが気になったというかわからなかったのは、「きり」の用法だった。
「ちゅん、ちゅん、ちゅんってきりいえません」の「きり」がね。
ちゅん、ちゅん、ちゅんしかいえません、ならわかるんだけど。
こういう言い回しもだんだんなくなってくるのかもしれない。
カラスは優しいよね、とこどもが言ってた。
あと、さいごにおかあさんすずめの背中に乗ってこすずめが帰るシーンがあって、この絵がとてもよかった。
- 作者: ルース・エインズワース,堀内誠一,石井桃子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1977/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (45件) を見る