おかしな金曜日
母子家庭の洋一・健二の母親が
ある日突然姿を消してしまい、
子どもだけで暮らしていく話。
これは僕が小学生の時に、図書室でなんとなく読んでみた児童書だった。たしか5年生くらいだった。
冒頭、学校から帰るとテーブルの上にたくさんのお菓子がおいてあって、でもお母さんはおらず、お兄ちゃんのほうはなにかおかしいと思うけど、弟の方はお菓子に喜ぶというシーンが印象的。
父親はいない家庭のうえ、母親もなんらかの事情(とくに説明はされてなかった気がする)で蒸発してしまうところから始まる。
これ、後半のストーリーの記憶がまったくない。当時子供ながらにこの話が怖くて、最後まで読めなかったんだと思う。
いろいろ書評を読んで見ると、児童書としてアンハッピーなストーリーというのはあまりなくて、両親の離婚や蒸発というテーマもタブーだったという。
ただそういう重たいテーマだったせいか、全部読んでないにもかかわらず、いまだにこの本のことを覚えているのだった。
今日は寝る時に絵本を3冊ほど読み聞かせた。そのうち死神の絵本と、親子が別れる絵本があった。ちょっとアンハッピーな要素があるけどどれもいい話だったなと思いながら、「おかしな金曜日」のことを思い出したのだった。