ヤマネコ毛布 | 山福朱実
『旅に出るヤマネコのために
森の仲間がそれぞれ思い出の刺繍をつくり、
毛布に繋ぎ合わせて餞別としてヤマネコに渡すお話』
ヤマネコが旅に出ることを聞いて、森の仲間たちが思い出を刺繍にしてプレゼントする。クマは冬眠中にヤマネコがあそびにきた思い出を、オオカミはヤマネコといっしょに遠吠えをした思い出を、刺繍にした。シマリスはふだんヤマネコに追い立てられているのでぜったいにやだ。
それぞれの思いがちがっていて、それがさいごに毛布としてつなぎ合わせて、ヤマネコにプレゼントするというストーリー。
絵本の巻末に8枚の刺繍がじっさいに添えられている。抽象的なのでどの絵がどの動物の思い出なのか、子どもたちと確認した。オオカミは不器用だけど頑張って作ったというくだりがあるので、たぶんこのよくわからないやつがオオカミかな、とか。
関係ないけど”ヤマネコ”といえば”どんぐり”を思い出してしまう。一人目の子が小さいころ、というかお腹にいたころに宮沢賢治の『どんぐりと山猫』を読み聞かせていた。宮沢賢治はなんとなく好きだったので。合間に植草甚一のコラムも読み聞かせるという、支離滅裂な胎教だったけど、どうなんだろう。本は好きな子になっている気はするけども。
これを読んでた。
あとはこんなの。
new song "File", "Edit".
"File"と"Edit"
ということで、地味に活動しているTHE_HANON(HANON PLUS)のあたらしい曲。
このブログのアカウント名のTHE_HANONはその活動名にもなっていたりします。よかったら聴いてみたください。
THE_HANONについて
サイトはtumblr。
こんなトピックが2ヶ月に一度上がってきますが、メインは絵本日記です。
はるって、どんなもの? | あさのますみ,荒井良二
『冬服のカーディガンのボタンたちが
まだ見ぬ春をいろいろ考えて想像してみるが、
実際にやってきた春はもっと違う何かだったお話』
エリちゃんのカーディガンについている五つのボタンたちが主人公。冬物衣類であるカーディガンは春になると箪笥にしまわれてしまうため、春というものを知らない。
どんなものか想像すると、あたたかいからカーディガンみたい、いい匂いがするからホットケーキみたい、「来る」ものだから足がある、というイメージをして首をかしげるボタンたち。
ところがじっさいにやってきた春とは。
子どもたちはさいしょ何の話だかわからなかったようだが、なるほどと理解していったもよう。ボタンが首をかしげる、というところで「首ないじゃん!」の一声を入れるのもまあいいかと。春もちかいので、こんな絵本を読んでみた。
むかし春が来るか来ないかという今頃、中野の哲学堂公園へまだ咲かない桜の木をよく見に行った。真夜中に、行ったところでまだ花見の時期でもなく、数本芽が膨らんでいるのを探して満足するだけの散歩だ。
桜はほかにもあるのだから、たぶん哲学堂へ桜を見に行く行為が気に入っていただけなのだと思う。
哲学堂公園は井上円了という哲学者がつくった。「概念橋」とか「唯心庭」とか、哲学用語を配した階段や坂や橋が77か所設置されているのが特徴。そんなに広くもないんだけど。春先になるとこの公園を思い出すので書いてみた。
キュッパのおんがくかい | オーシル・カンスタ・ヨンセン,ひだにれいこ
『丸太の男の子キュッパが楽団に憧れて入団するが
怒られてしまう。かわりに自分の楽団をつくり、
森で音楽会をひらくお話』
キュッパは丸太の男の子。森に住んでいる。
テレビでやっていた音楽会をみて自分でもやりたくなったキュッパとググラン。それを知ったおばあちゃんが、むかし自分が所属していた楽団に電話をしてくれて、キュッパとググランはそこに入団することになった。
でもキュッパもググランも楽器は弾けない。じぶんの楽器をきめたものの、音の出し方の練習から始めることになる、というお話。
この絵本はゆるっとした感じの絵ながら、細かいパーツがたくさん描き込まれている。たくさんの楽器とか森の木々(顔がある)とか部屋の物とか。子どもは、描き込みが多い絵をみるとストーリーからはずれて絵のチェックをはじめる。
『キュッパの博物館』もタイトルのとおりモノがたくさんあって、それを並べて博物館にするお話だ。こういうふうにモノがあふれ返るくらい描き込まれている絵本は見どころが多くて楽しいらしい。
さいごの”音楽会”のシーンは、そこらじゅうのモノを楽器にして、みんなで大合奏をするのだけど、この見開きの絵はなんだかフリーダムな雰囲気でいい。
まったくこの絵本と関係ないんだけどテリーライリーという音楽家がいて、「in C」という作品がある。大人数で数十分かけて「C」の音階のフレーズを繰り返し演奏する音楽で、ぼくはちょっとこの曲を思い出した。






