I AIN'T GOT NO THINK. -絵本の3行まとめと感想文-

こどもに読み聞かせた絵本をはじからメモるブログ。

コんガらガっち ぬきあしさしあし すすめ!の本 | ユーフラテス,佐藤雅彦

『主人公の”いぐら”が

分かれ道を選んで進んで行くと…

いろんな仕掛けを楽しんで読む絵本』

 

NHKEテレピタゴラスイッチ」でもおなじみのユーフラテス制作の絵本。とんちやダジャレやアナグラム、わかりやすいイラストと複雑な仕掛けが気に入って、幼稚園の次男くんが夢中になって読んでいる。つられて小学生の長男くんも読み始めた。

 

これまでの知育絵本とはちょっと違うし、立体的に飛び出す仕掛けでもなく、新しいジャンルの絵本なのかなと思う。難しい概念の説明を楽しく伝える、そういう観点で見ると大人が見てもなかなか参考になるのだった。

 

コんガらガっち ぬきあしさしあし すすめ!の本

コんガらガっち ぬきあしさしあし すすめ!の本

 

 

おしろとおくろ | 丸山誠司

『白ひげのおしろと

黒ひげのおくろが

競い合うおはなし』

 

りっぱな白ひげの「おしろ」。ふむふむ。それに対して黒ひげの「おくろ」がでてくる時点であれ?となるんだけど、じっさい、関ヶ原以後に建てられたお城は白くて、関ヶ原以前は黒いお城だったそうだ。建築技術の進歩などが関係しているとのこと。

そういう背景をよそに、絵本のストーリーはドタバタの展開、カオスな結末になっていく。

 

白と黒のシンボル、大福もちとあんころもちの比較もいい。この絵本には続編もあって、そこにもおもちがたくさん出てきて、おもちを食べたくなるのだった。

 

おしろとおくろ

おしろとおくろ

 

 

丸山誠司さんのブログはこちら。

marutenbou.exblog.jp

 

よい子への道 <2> | おかべりか

『学校や公園でしてはいけない事を

見開きで4枚のイラストを交えて

説明した絵本』

 

してはいけないと知りつつやったら面白そうな事がたくさん書かれた、まるで”いたずらの教科書”のような本で、つまり、こういう事をしなければ「よい子」になれるという訳だ。

幼稚園の子どもに読んでみたら、ページによっては大笑いしてた。小学生向けかとおもうけど。

 

子どもが、小学校で紙飛行機を作って飛ばすのが流行ってた時期があった。子どもが何枚も紙飛行機を試作して大量のゴミがでるのだ。

僕の通ってた小学校は坂の上に建っていて、やはり帰り道に紙飛行機を飛ばしながら坂を下りるのが流行った事があった。当然帰りに紙飛行機を飛ばすのが禁止になったのだけど。

 

よい子への道は険しい。

 

よい子への道〈2〉

よい子への道〈2〉

 

 

どんぐりと山猫 | 宮沢賢治,小林敏也

『いちろうの家に突然

やまねこからハガキがきて、

どんぐりたちの裁判をすることになるお話』

 

お話じたいは有名な宮沢賢治のテキストそのままだ。

絵本の装丁と文字配置がダイナミックではげしい。

宮沢賢治の童話を絵本にしたものでも、これはかなり見ごたえのある作りになっている。 大人が感心して眺めてしまう一品。

 

いちろうと山猫のやりとりで好きなのは、タバコを勧められて断ったとき「まだお若いから」というくだりと、次回のハガキの文面は「用事これありに付き、明日(みょうにち)出頭すべし」でいいか、と聞くところだ。

 

長男君が生まれる前から胎教で読み聞かせていた本のひとつが、文庫版の宮沢賢治で、とくに「どんぐりと山猫」は何度も読んだ作品で、思い入れがあるのだった。

 

 

どんぐりと山猫 (画本宮沢賢治)

どんぐりと山猫 (画本宮沢賢治)

 

 

小林敏也さんのウェブサイト。

www.zrukydoruky.sk

 

おまつり!おまツリー | 林木林,山口亜耶

『賑やかなお祭りを舞台に

(ダジャレを交えて)繰り広げられる

おまツリーとドロボットの追いかけっこ』

 

「おまツリー」の飾り付けを盗んだ「ドロボット」を追いかけていろいろなダジャレ屋台をめぐる絵本。作者の林木林さんはダジャレが得意。提灯や屋号や小さく書き込まれたセリフがぜんぶダジャレになっているのだ。

子どもたちが楽しんだのは、隠れたドロボットがどこにいるか、いちばん先に見つけること。全部読んだあとも、ページを見返して発見場所を検証をするのだった。

 

おまつり!おまツリー!!

おまつり!おまツリー!!

 

 

林木林(はやしきりん)さんのインタビューページ

mi-te.kumon.ne.jp

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