どろぼうだっそうだいさくせん! | 穂高順也,西村敏雄
『3人のどろぼうが動物に変装して
牢屋から脱獄するが、動物ライフが気に入ってしまい
そのまま動物園へ収監されるお話』
どろぼうの絵本は子どもに人気がある。悪者のほうが愉しく魅力的に描かれるのかも知れない。
これはすこし間の抜けた3人のどろぼうのお話。まず名前がいい。イチドジル、ニスベル、サンマヌケルという。出だしからぎゅっと掴んでくる。
牢屋のシーンから始まり、3人で脱走の計画を立てている。体に模様をつけてお面をかぶって動物に成りきって出してもらうという作戦が、まんまと成功して外に出られるのだ。
ところが動物に成りきりすぎて、動物そのものになってしまい、結局、動物園の檻に入れられちゃう、という呑気なお話。
ポイントとしては、動物になったどろぼうたちが、「このままでもいいか」という心境に変わるところ。
体が変形して気持ちが変わったのかも知れないけど、ドジでスベってマヌケと言いつつ実は達観した、器の広さがあったり。
ただの怠け者かも知れないけど。
イチドジル、ニスベル、サンマヌケルの名前が気に入ったらしく、時々これを呪文のように唱える子どもだった。
きょうは車の点検でNISSANにきている。待ち時間にひまなのでこれを書いているところ。書きおわったし店内も静か過ぎて猛烈に眠い。