アントンせんせい | 西村敏雄
『森の動物たちを診ているアントン先生が
過労のあまり診察中に倒れてしまい、
動物たちがごはんを作ってお返しをしてあげるお話』
アントン先生のところにやってくるのは注射が怖いというトラやアゴが外れてしまったワニなど。いつものユーモラスな絵で診察風景が描かれる。つぎはどんな動物が来て、そしてどんな症状なのか、期待というと悪いけど、ページをめくっていくのだ。
そして、ついに倒れてしまうのだが、要は忙しくてなにも食べてなかったアントン先生だった。
うちの子どもたちが定期的に診てもらっている病院の先生も、あさから晩まで診察してる。お昼休みはだいたい3時か4時で、そのあとも深夜まで診察は続く。名医なので患者数が多く、早朝から並ばないと順番がとれない。
最近は人数制限していて落ち着いてるが、一時期は明け方4時まで診察が続き、9時から次の日の診察、というハードなスタイルだった。アントン先生をよんでいたらこの先生を思い出すのだった。