したきりすずめ | 山下明生,しりあがり寿
『すずめを可愛がったじいさんが
そのお礼に宝物のつづらをもらい、
すずめの舌を切ったばあさんが痛い目にあうお話』
有名な昔話なのであらすじは省略するけど、いなくなったすずめを探すときに「すずめのおやど」はどこだ?とおじいさんが言う。そういう名前の居酒屋があったなーと思うのだった。
しりあがり寿の絵は子どもたちもかわいいねと言って気に入っていた。
むかし、しりあがり寿の個展を見に行ったことがある。「オレの王国」シリーズという個展で、床から天井まで、描き下ろしの水墨画で埋め尽くすという、インパクトのある展示方法だった。床も一面水墨画の描かれた半紙が敷き詰められていて、スノコかなにか、踏んでいい場所が決められていてそこを歩いた記憶がある。
あの頃うちの長男君はまだ奥さんのお腹にいたのだ。時は経つものだなとしみじみ思うのだった。
しりあがり寿の現代美術 回転展。
今年の夏はこれを見に行こうと思う。