おいしいパンがたべたいな | やまだうたこ
『きつねが女の子からパンを取ったら
硬すぎて食べられない。
森のみんなでなんとかしてこれを食べようとするお話』
水の分量を間違えたのか、女の子の自作のパンがどうやら失敗したようだ。
そのままではとても食べられないので、ゾウが踏んづけて伸ばしたり、カメが池に浸けてふやかしたりする。未完成のパンがおいしく食べられるようになるまで、そのプロセスを楽しむストーリーになっている。
そういう意味なのか、ということでタイトルもなかなかいいと思った。
子どもたちはパン教室が好きだ。
奥さんの友達がパンの作り方を教えてくれるので、子どもたちも手伝いに行くことがある。生地をこねたり形成したり、粘土遊びのようで楽しいし、自分で捏ねた粉が最後に膨らんで食べられるのも楽しいらしい。
どうぶつの顔になってるパンを焼いた子どもたち、自分で作ったパンがもったいなくてなかなか食べようとしないのだった。
作者のやまだうたこさん インタビュー記事