つばめこうくう | もとやすけいじ
『虫やカエルたちがつばめの背中に搭乗して
南の島へ旅をする、
航空サービスのお話』
つばめは背中に飛行機のシートをしょって空を飛ぶ。空き缶の飛行場や牛乳パックのビルがかわいく再利用された町。
つばめが座席部分を背負って飛ぶという発想も好きだ。虫の大きさにダウンサイジングされたミニチュア世界の中に、本物の空港とおなじシステムが構築されているのが楽しい。
飛行機に乗るときにこどもが気になるようなモノが随所に描きこまれているので、ページのことばを読み終わってもたくさん楽しむ時間がある。子どもたちはおみやげコーナーで売っている飛行機のおもちゃを、買ってもらうならどれがいいか選んでいた。
作者のもとやすけいじさんは、この作品が絵本デビュー作とのこと。