じごくのラーメンや | 苅田澄子,西村繁男
ラーメンの絵本を読むのは楽しい。
地獄、閻魔大王、鬼、血の池、激辛ラーメン、この世界はあっという間に子どもの心をキャッチした模様。
激辛”ちのいけラーメン”を全部食べると天国へ行ける、という約束をしてしまった閻魔大王と罪人たちの攻防、かと思いきや天国からのお客が出てくる。
罪人たちの「天国人気」にジェラシーを感じた閻魔大王がラーメン屋を開業するも辛すぎて鬼も食べない。ならば、という勢いで「完食したら誰でも天国行き」を約束してしまう。
ラーメン屋を閻魔大王が「開業」してしまった時点で地獄システムは破綻してるわけだけど、けっきょく地獄も天国も合わせてなんでもありの世界。
ストーリーのテンポもいいので子どもたちも飽きずについてくるのだった。作者の苅田澄子さんの絵本はほかにも面白そうなのがあるので、もっと読んでみようと思う。